- Working Paper ID
- WP005
- Working Paper 名
- この30年間、日経新聞はスター・サイエンティストをどう報道したか?
- 作成年月
- 2019年11月
- 著者 (所属・作成時)
- 宮地恵美 (早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター招聘研究員)
- 牧 兼充(早稲田大学大学院 経営管理研究科准教授)
- 著作権保持者
- 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター・科学技術とアントレプレナーシップ研究部会
- 概要
- 「サイエンスの経済学」分野の研究では、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のLynne Zucker教授及びMichael Darby教授により「スター・サイエンティスト(Star Scientist)」の存在が指摘されている。スター・サイエンティストとは、卓越した研究業績を残す少数のサイエンティストのことを指し、通常の研究者に比べて、多くの論文を出版し、多くの被引用を集め、特許を数多く出願および取得する。また通常のサイエンティストと比べると優秀な博士課程の学生やポスドクを育成する傾向がある。更に、スター・サイエンティストは、通常の研究者と比べ、よりベンチャー企業を設立する傾向にあり、またスター・サイエンティストの関わるベンチャー企業は他のベンチャー企業に比較して、高い業績を生み出している。こうしたスター・サイエンティストと企業の連携は、米国のみならず、1980年代の日本においても、バイオテクノロジー分野で観察されている。このように、スター・サイエンティストは研究の学術的インパクトをもたらすのみならず、その経済・社会的インパクトの相乗効果およびメカニズムを探る上でも重要である。
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