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  • ケースID
    • Case013
  • ケース名
    • PhD 銭本慧、 漁師になる (A)
      サイエンティストによる 持続 可能 な 水産業の構築 への挑戦
  • 作成年月
    • 2023年6月
  • 著者 (所属・作成時)
    • 後藤 俊(早稲田大学大学院経営管理研究科修士課程修了)
    • 大森 峻一(早稲田大学理工学術院 創造理工学部准教授)
    • 牧 兼充 (早稲田大学ビジネススクール准教授)
  • 著作権保持者
    • 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター・科学技術とアントレプレナーシップ研究部会
  • 概要
    • 「 また、お客さんからノドグロを獲って、と言われるのかな ・・・」
      合同会社フラットアワーの代表社員、銭本慧は、 深夜の漁で獲れた伊奈サバを見つめながら呟いた。銭本は、大学で博士号環境学 を獲得した後、持続可能な水産業を実現するためには、現場を変えていくことが必要であると考え、漁師になることを決意して対馬に移住した。漁師になると同時に、博士号水産学を持つ須崎寛和と合同会社フラットアワーを 立ち上げた。
      フラットアワーの事業を立ち上げるにあたっては、数多くの試行錯誤を重ねた。その結果、新たなサプライチェーンの開拓やI T ツールを取り込んだ業務の効率化を実現する 、現在の形にたどり着いた。 少しずつフラットアワーの顧客が増え、マスコミに取り上げられる機会もあって 、 当初から思い描いていた 水産業における課題についての発信も実現している。顧客からフィードバックを直接得ることで 、顧客のニーズを把握することが出来るようになった。対馬海域で獲れる高級魚として有名なノドグロは、 顧客のニーズがあり、捕獲して販売すれば 、確実に自社の売り上げに大きく貢献してくれる。しかし、銭本が漁師になってからの 7 年の間に水揚げ量は減ってきており、持続的に資源を利用するためには、控えめな漁獲であることが明らかな状況であった 。銭本は、短期的な売り上げと理念のどちらを採るべきか 、悩みながら深夜の漁に臨んでいた。

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