[ STE Relay Column : Narratives 175]
藤枝 大海 「新たな職場で噛みしめる -私が2年間の牧ゼミ生活で得たもの-」

藤枝 大海 / 早稲田大学経営管理研究科卒 / デロイトトーマツコンサルティング

[プロフィール]1994年大阪府東大阪市生まれ。京都大学工学部を卒業後、自動車部品メーカーで生産管理業務とTPS(トヨタ生産方式)導入PJに取り組む。2020年4月に事業承継のためWBSへ入学し牧ゼミに所属。WBS卒業後は更なるスキルアップを目指して総合コンサルティングファームへ転職し在職中(2022年4月-)

・はじめに

こんにちは。2022年3月にWBSを修了しました藤枝と申します、現在はデロイトトーマツコンサルティングという総合コンサルティングファームで働いております。過去の投稿は今から約2年前で、見返すと2年間のうちに自分の何がアップデートされたのかがよくわかります。他にもWBSへ入学する前に働いていた自分と、今働いている自分のマインドセットを比較することで、2年間のWBSと牧ゼミ生活で何が成長できたのかを実感することができます。殆どはまだ漠然と感じているだけで言語化できていませんが、今日は言語化できている自身の変化を3点お話しできればと思います。それは「ゴールは次のスタートという考え方」「楽しむスピリット」「ワクワクするものには飛び込め」です。

・ゴールは次のスタート

 人は一生のなかで大きな意思決定をするポイントがいくつもあるといわれています。それは人によっては“受験”であったり、“就職”“結婚”であったりと重要度は価値観によってそれぞれ異なりますが、大きな選択であることには違いないでしょう。こうした際に“いい大学に入る”や“いい企業に入る”がゴールになっている人は多いと感じます。しかしそれはゴールであると同時に新たなスタート地点でもあります。たとえば“資格を取る”のは資格を使って何かを実現するスタート地点です。
 この“スタート地点”の考え方はWBSと牧ゼミにおいてシェアドバリューだったと思います。皆ビジネススクールに入ることやMBAを取得することが目的ではなく、MBAを取ったあとのスタートを考えています。中には修了するまえにスタートしてしまう人もいます。
 修了式で集まった時、牧ゼミメンバーは「今までありがとう」ではなく「これからよろしく」と言い合っていました。“僕たちは一生仲間なんだ”と実感できますよね。これは大学の同期とは異なる関係性だと感じます。
 自分はまだ現職で特定顧客のコンサルティングを実施したことはありませんが、提案して終わりではなく、提案した後もずっとお付き合いが続いていく、そういったマインドで仕事したいなと思っています。

・楽しむスピリット

 2つ目は楽しむスピリットです。これは牧ゼミ特有のカルチャーかもしれませんが、牧さんもゼミ生もみんな楽しんで様々なことをやっています。サントリーの「やってみなはれ」スピリットに近いかもしれませんが、面白いと思ったことはチャレンジさせてもらえる心理的安全性がゼミ内にありました。仕事って楽しいもの、自己を表現する場という根っこの部分を思いださせてもらいました。私が事業承継を決意したときの根底は“責任感”や“危機感”といったある種ネガティブな動機だったように思います。牧ゼミを卒業した今は “経営は面白そう”とか“チャレンジしてみたい”といったポジティブな動機で将来会社を引き継ぎたいと考えていて、大きな自己アップデートがあったように思います。

・ワクワクするものには飛び込め

 これは先ほどの「やってみなはれ」とも近いですが、この2年間で気になったことには首を突っ込む姿勢に、変わってきていると実感しています。現在進行中の表現にしたのは、現在仕事をしているなかで強く感じているからです。というのも今働いている会社ですが、転職面接中に先方から紹介されたプロジェクトを「めっちゃ面白そう!」と思ったのが入社の決め手でした。その後の自己アピールの甲斐もあって(関係ないかもしれませんが)、今そのプロジェクトにアサインされております。こうした興味のある所に自分が飛び込んでいく、あるいはアピールしていくことの意義を感じています。牧ゼミは入った頃の自分は正直受け身で、遠慮しがちなところがありました。しかしゼミメンバーと触れ合っていくうちに、少し能動的になれた部分もあるかなと思います。

・さいごに

 以上3点がこの2年間の大きな自己アップデートです。本当この2年間は大きく成長した期間だったなと強く実感します。この投稿もゴールではなくスタートです。また自分にアップデートがあった際には、駄文ですが改めて執筆させていただきたいと思います。
                        
以上


次回の更新は6月24日(金)に行います。