2017年度11月に、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター内に、「科学技術とアントレプレナーシップ研究部会」を設立した。
研究目的
大学を中心とした研究機関から創出される科学技術は、新事業創造のための「知」の源泉である。本研究部会においては、研究機関において科学技術に関する「知」がいかにして産み出され、またその産み出された「知」からいかにして、ベンチャー企業を含めた産業が創出されるのかについて、多面的な研究手法を用いながら検証する。
具体的には以下の研究課題について扱う。
- スター・サイエンティストと日本のイノベーション
- サンディエゴ・エコシステム研究
- 深圳の産業集積とハードウェアのマスイノベーション
- Venture Capital Formation
- イノベーション促進のためのデザインの役割
- ビジネススクールを基盤としたイノベーション促進のためのエコシステム形成
- ビジネススクールを基盤としたヘルスケア・メディカル・ライフサイエンス領域のビジネス・ケースの開発・蓄積
研究の意義
本研究部会では、前述の研究課題を検証することにより、科学技術を用いた新産業創出のメカニズムを明らかにする。この研究成果は、我が国における科学技術イノベーション政策への政策的含意を提供すると同時に、ベンチャー企業やイノベーションに関わる大企業に対して経営に関する意思決定において活用可能な指標を提供する。
運営方法
・政策研究大学院大学との連携により、JST-RISTEX「スター・サイエンティストと日本のイノベーション」の研究活動を推進する。
・定期的な研究会を3ヶ月に一度程度行う。
政策研究大学院大学等関連機関との連携により、本研究部会の研究活動に必要となるデータセットを構築し、分析する。
・招聘研究員を含めたメンバーによりプロジェクトチームを組成し、個別の研究課題に取り組む。
期待される成果
・研究論文・ワーキングペーパーの執筆
・国際学会での発表
・国際ワークショップの開催